肩の構造について

 
肩関節の骨の構造について説明します。肩関節の骨 図A、B、C は、上腕骨と肩甲骨、そして鎖骨からできています。そして鎖骨を介して、体幹とつながっています。 
上腕骨の関節部分は丸く、頭の様なので上腕骨頭と言います。肩甲骨の皿のようにくぼんだ部分は、関節窩といいます。また上腕骨頭の上側には肩甲骨の一部が飛び出し、覆いかぶさっています。これを肩峰といいます。
上腕骨頭と関節窩が肩関節(肩甲上腕関節)を形成し、肩峰と鎖骨は肩鎖関節を形成しています。
図A.右肩関節の骨(正面)
図B.右肩関節の骨
(足側から観察した図)
図C.右肩関節の骨(側面)
肩関節は関節包という袋に包まれています。肩甲上腕関節の関節包の一部が肥厚して索状になったものが関節上腕靱帯です。関節窩の周りには、関節唇という硬い線維性の組織が付着しています。ここから上腕骨に向かって、関節包および関節上腕靱帯が走行しています図D、E、F。ここの形態には比較的個人差があります。
図D.右肩正面図
図E.肩関節を足側から観察した断面図
図F.右肩の側面図
関節包の上には腱板という筋肉があり、上腕骨を掴むように付着しています。腱板の上は、三角筋という大きな筋肉が覆っています図G、H
 
図G.右肩正面断面図
図H.右肩側面図

 
図Bを見るとわかるように、肩関節(肩甲上腕関節)は骨頭という大きなボールと関節窩という浅いソケットで構成されており、あたかもティーに乗ったゴルフボールのようです。そのため大きな可動域はありますが、安定性が悪い関節です。関節上腕靭帯や腱板、三角筋などにより、その安定性が保たれています。
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文責:札幌里塚病院 整形外科科長 合六孝広